Hokkaido Centennial Memorial Tower Fun

100年間立ち続ける塔として設計・施工され、これまで道の手により〝適切に〟維持管理されてきたはずの北海道百年記念塔。それがなぜ今、建設後50年で〝老朽化〟との理由で解体されないとならないのか? 疑問はいっぱいです。
この疑問について道民有志が北海道に対して質問状を送りました。その「回答」と「再質問」を質問者の了解をえて掲載します。(なお、再質問に対する回答はまだありません)


■5月21日付け照会と回答①

【照会1-1】
1999年(平成11年)を最後に、何故、大規模な改修工事をしなかったのか?

 

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◆回答への再質問 

「平成13年(2001)と平成23年(2011)における調査におきましては、比較的金額が大きい修繕の必要性が指摘されなかったため、「大規模修繕」とはお示ししていませんが、「早期に指摘すべき事項」として指摘を受けた箇所については、適切に修繕等を行ってきています。」についての質問3つお願いします。
 
1.適切に修繕等を行ってきたのに、何故、解体となったのでしょうか?
 
2.「早期に措置すべき事項」を受けた箇所は修繕したとのことですが、「平成29年度 北海道百年記念塔維持管理計画策定調査報告書(別冊資料)」に「早期に措置すべき事項」があり、114,380,000円計上しています。適切に修繕しているのであれば、何故、これが必要だったのでしょうか?
 
3.平成13年の調査機関が日本建築学会北海道支部、平成23年と平成25年の調査機関が株式会社ドーコンです。毎年の修繕費が平成13年以後、約600~800万円くらいかかっています。
 
平成23年調査のみ、平成25年維持管理策定のみ、平成24、26、27、28年の修繕費が約450円前後です。平成23年以後はその調査報告をもとに修繕がおこなわれていると思われます。平成29年の調査報告書で解体を促すような多額な費用が計上されています。
 
いずれも調査機関が株式会社ドーコンです。平成23年調査報告と平成25年維持管理計画が適切であれば解体などないはずです。結局、この調査機関は信頼に値するものではなかったということになります。多額の維持管理費が信頼に値するものでもないことにもなります。それであれば、別な調査機関に頼むのが筋です。
 
そのような重大なミスを犯した会社ということに道は認識をしていたのでしょうか?このように信頼に値のしない調査機関について道としては今後どのような対応をするのでしょうか?

 
 


■5月21日付け照会と回答②

【照会1-2】
[北海道100年記念後の案件と今後に関する試験」北海道科学大学田沼吉伸平成30年8月22日の資料で、詳細調査をしないと安全性が確認できないとの見解でした。結局は、詳細調査をしないとわからない段階で、何故、解体を決定したのか?

 

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 ◆回答への再質問

質問3つをお願いします。
 
1.回答2行目に書かれている「専門家の方々の知見も伺いながら」とありますが、資料をなどをみると、株式会社ドーコン、北海道科学大学田沼吉伸教授以外、誰がいたのでしょうか?具体的に回答をお願いします。
 
2.北海道科学大学田沼吉伸教授の報告が解体の判断されたものと思います。北海道のシンボルが解体を決定するような判断です。通常であれば複数の専門の方に調査依頼をするのが筋です。日本建築家協会北海道支部建築家有志「北海道百年記念塔を考える会」が解体決定後に解体疑問の質問状を送っています。その回答を見ても意見を取り入れようとはしていません。北海道のシンボルを解体するような大きな出来事に、何故、日本建築学会北海道支部や他の複数の機関に調査を依頼しなかったのでしょうか?
 
3.回答の下から9行目に「外板の素材メーカーによる調査結果」とありますが、メーカー及びその担当部署も教えてください。そのメーカーに質問状を送りたいと思っています。

 


■5月21日付け照会と回答③

【照会1-3】
「平成29年度北海道百年記念塔維持管理計画策定調査報告書(別冊資料)」の内容で、現状回復管理計画実施経費内訳
1.早期に措置すべき事項114,380,000円
2.経常的に措置すべき事項(5年サイクル)5,470,000円
3.経常的に措置すべき事項(10年サイクル)6,180,000円
合計126,030,000円
(資料1の1)【現場復帰】今後の保守管理の想定工事費の推移
平成30年度359,070,000円となっています。上記の差額23,3670,000円はどのような内訳なのでしょうか

 

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■5月21日付け照会と回答④ 

【照会1-4】
(資料1の1)「現場復帰」今後の保守管理の想定工事費の推移で
①平成31年、平成56年で使用される「昇降機改修含」91,650,000円の内訳
②平成32年、平成52年、平成72年で使用される「外部大規模」420,000,000円の内訳
③平成50年、平成70年で使用される「内部大規模」279,000,000円の内訳
①、②、③の内訳を教えてください

 

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 ◆回答への再質問

照会1-3 及び 照会1-4 質問2つをお願いします。
 
1.照会1-1の3での質問にも書いたのですが、信頼に値しない調査機関のものです。 道としては、この平成29年度北海道百年記念塔維持管理計画策定調査報告書の内容や多額の維持 管理費が適切であったとどのように判断したのでしょうか?
 
2.今でもこの調査報告書が正しいと判断されているのでしょうか? 

 


【照会2-1】
北海道百年記念塔の未来を考える会で令和元年12月2日公開質問状にて令和2年1月30日回答のQ1の回答の中で「庁内での検討や議会議論を経て」と書かれていました。それを踏まえて下記の質問の質問に答えてください。
庁内での検討と言われているのですが、どのような検討したのでしょうか。
検討会になるものが開かれていると思いますので、解体までに至るまでのどのような推移を具体的に教えてください。
検討後に議会へ報告しないといけないと思いますので、報告書も公開してください。

 

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◆回答への再質問

ホームページでの庁内での検討会及び「ほっかいどう 歴史・文化・自然「体感」交流空間構想」平成30年12月の内容について3つ質問させていただきます。
 
1.北海道開拓記念館のミュージアムメイトを10年間やっていました。その時に、記念館の職員から「建物が50年過ぎたら、国の有形文化財の指定の条件が満たされるので、やりたい」ことを言っていました。北海道博物館はもとより、北海道百年記念塔もその条件を満たしています。この2館が指定されましたら、この一帯が大切な文化・観光資源となります。私のような一般の道民でさえ思うようなことです。検討会で有識者及び庁内からもこのような発言はなかったのでしょうか?

もし、なかったとしてら、それを避けて検討したか、この施設に全く関心がなかったことになります。このような将来を見据えたと言われる検討会が将来を見据えない内容ということで、道ではこのようなものを出して恥とは思っていないのでしょうか?
 
2.「ほっかいどう 歴史・文化・自然「体感」交流空間構想」の内容で、北海道百年記念塔に関しては、今後50年の維持管理費が計上されています。それにより、道民に負担がかかると言われています。

道民の負担と言うならば、同等に北海道博物館や北海道開拓の村も北海道百年記念塔と同じような維持管理費を提示するのが筋です。下記2つについてお答えください。

①北海道博物館 : 2015年にリニュアルオープンしました。そのリニューアルに使用した改修工事の当初の総額と実際にかかった総額、2015年〜2020年までの維持管理費(人件費、光熱費、警備費、催しの費用を除く)を毎年の額を教えてください。補修費、保守計画策定費という資料があるなら、それでいいです。

②北海道開拓の村 : 2017年に改修工事をした「旧小川家酪農畜舎」の改修工事の総額、昭和58年~令和2年までの維持管理費(人件費、光熱費、警備費、催しの費用を除く)を毎年の額を教えてください。補修費、保守計画策定費という資料があるなら、それでいいです。
 
3.「ほっかいどう 歴史・文化・自然『体感』交流空間構想」の内容で、36ページに「北海道開拓の村に関する意見交換会」がありました。北海道博物館はリニューアル前には北海道開拓記念館ミュージアムメイトと職員及び道の関係者ともに意見交換会ありました。北海道百年記念塔に関しては、このような意見交換会はなかったのでしょうか?

 
 


【照会2-2】
北海道議会では、北海道百年記念塔の存続及び解体の議論があったと思います。その議事録も、年度別、会議種別、第何回なのかを教えてください。

 

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◆回答への再質問

「北海道百年記念施設のあり方に係る道議会での議論について」を参照しながら、道議会の議事録データベースを検索してみました。下記の2つの質問にお答えください。
 
1.一覧にある「環境生活委員会」に関しては、詳細な議事録は見当たりませんでした。詳細な内容を見たいのですが、提示されていないのでしょうか?提示されているとしたら、どのように見ればよいのでしょうか?
 
2.一覧にある下記の議事録がありませんでした。その定例会の前後の議事録も調べましたがありませんでした。データベースにあるのでしょうか? あるとしたらどのように見つけたらよいのでしょうか?
 
H30年第1回定例会(3月13日)「百年記念施設について」
H30年第1回定例会(3月13日)「百年記念施設の今後のあり方について」
H30年第2回定例会(6月29日)「百年記念施設について」
H30年第3回定例会(10月2日)「歴史・文化・自然「体感」交流空間構想について」
H30年第3回定例会(10月2日)「百年記念施設について」
H30年第4回定例会(11月30日)「博物館周辺地域の整備について」(議事録はあったのですが記載はありませんでした)
H30年第4回定例会(12月6日)「博物館周辺地域の整備について」
H30年第4回定例会(12月11日)「博物館等周辺地域の整備について」
R2年第1回定例会(3月17日)「ほっかいどう歴史・文化・自然「体感」交流空間構想について」
R2年第1回定例会(3月18日)「オリンピック・パラリンピックと共生社会の現実について」
R2年第2回定例会(6月26日)「ほっかいどう歴史・文化・自然「体感」交流空間構想について」
R3年については、データベースにはありませんでした。

 


5月21日付け照会と回答⑤

【照会2-3】
北海道百年記念塔の解体撤去の決議が北海道議会であったと思います。それを行った年度と会議種別、第何回の議事録を教えてください。

 

【照会2-4】
上記、北海道議会で決意が決まっていないようであれば、記念塔の解体はどのような決定で行われたかを教えてください。

 

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◆回答への再質問

 

 
照会2-3及び2-4の回答について下記の質問にお答えください。
 平成30年12月25日「ほっかいどう歴史・文化・自然「体感」交流空間構想」の決定と書かれていますが、決定の前が11月26日の北海道議会環境生活委員会です。11月26日から12月25日の間にどのような経緯で、記念塔の解体が決まったのでしょうか? 道議会はこの決定に対してどのような決議をしたのでしょうか?

 


【照会3-1】
 
「ほっかいどう歴史・文化・自然「体感」交流空間構想」40ページの下の図ですが、平成11年の大規模工事以降の費用が平成20年までの内訳と平成21年に2億近くかけて改修工事が行われているのですが、それの内訳、平成22年以降の内訳もお願いいたします。

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 ◆回答への再質問

照会3-1の回答について
 
「北海道百年記念塔に係る修繕費等の状況」の内容について下記の2つの質問をさせていただきます。
 
1.平成20年が6,300,000円、平成21年が21,801,616円となっています。どちらも同じ工事内容です。何故、15,501,616円の倍以上の誤差が出るのでしょか? 詳細にお答えください。
 
2.前回では、平成11年~平成28年までの修繕等の状況を提示してもらったのですが、昭和45年~平成10年までの修繕内容及び修繕費の一覧表をお願いいたします。
 

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