Hokkaido Centennial Memorial Tower Fun
 

第3回公開質問状 令和2年11月6日 (北海道百年記念塔の未来を考える会)

 
北海道知事 鈴木直道様
 
10月 5日付、北海道ホームページより、「百年記念塔解体実施設計に係る公募型プロポーザル」の公告を受けました。
 
私達は「北海道百年記念塔」の拙速な解体に再び抗議し、再度公開質問いたします。
 
私達は、昨年 122日、本年 68日と 2度の公開質問状を提出し、丁寧なご回答を頂き、感謝申し上げます。
 
前回の質問状に於いて、国土交通省公共建物の長寿命化ガイドラインを考慮し、 ①「今後20年間の現状維持管理計画」を要望致しました。更に、全ての先人へ敬意を払うモニュメントとして、記念塔を ②「大地の塔」と改名する事を提案しました。
 
しかしながら、ご回答では、この 2点の事には、触れられず、あくまでも「ほっかいどう、歴史・文化・自然『体感』交流空間構想」によるものとし、利用者の安全確保、将来世代への負担軽減の観点から、記念塔の解体やむなしとの、第 1回の公開質問状ご回答と同じ内容でした。
 
私達は、「交流空間構想」の作成過程、内容についても熟知しております。その上で、拙速な解体を再考して頂けないでしょうか、とお願いをしてきました。
 
6月 21日、私達建築家有志 10名で塔内を視察させて頂きました。感謝申し上げます。
 
その結果を受けて7月 25日、
塔内視察報告会を行い、皆さんから以下の点賛同を得ました。
 

〇塔体は健全であり、外皮は劣化ではなく、熟成である。

 

〇歴史家からは、文化的価値は十分であり、道民の思いを救い取ることが重要である。

 

〇構造家からは、老朽化は限定的で、構造部材は健全である。  

 
との見解を頂きました。(資料を添付致します。)
 
以上の点から将来世代に負担を強いる大規模改修の必要性はなく、半径50m以内の侵入不可能な安全対策(公園化)を施し、解体費用(4億円+新モニュメント製作費)を現状維持管理費用に使用すべきと考え、冒頭の提案をしています。
 
そこで、質問をさせて頂きます。
 

〇質問1:「解体+新モニュメント製作」は、負担軽減になるのでしょうか?
記念塔は、先人から受け継いだ全道民の遺産であり、将来世代へ残す事が私達世代の責任だと思います。

 

〇質問2:塔の解体を急がれる最大の理由は何でしょうか?
私達は建築専門家集団と自負しておりますが、視察後、意を新たににして、この数年で塔が、異常をきたすとは、とうてい思えません。確認のため、10階以上の階の視察を希望致します。

 

〇質問3:地域の方には説明会等開かれた事があるのでしょうか? 
ご回答の中には地域の皆様には丁寧な説明を行ってまいります。と、あります。

 
以上ですが、知事の見解をお聞かせいただきたい。
 
誠意あるご回答を、令和3226日までにお願い致します。
 


北海道百年記念塔の未来を考える会

代表 藤島 喬
建築家有志
赤坂真一郎・石田純枝・岩倉陽輔・大野仰一・大矢二郎・大坂崇徳・大塚達也・小野寺一彦・狩谷茂夫・開沼直樹・川村弥恵子・上遠野克・神谷幸治・北島浤・北澤征夫・國澤利光・小西彦仁・佐々木司・笹栗達夫・佐藤潤平・重綱博美・
下村憲一・新貝孝之・末木貴茂・鷲見健二・田名部伸紀・高野現太・伊達昌廣・鳥海良晴・中薮則喜・野村和也・長谷川新一・濱田文人・日野桂子・平尾稔幸・保科文紀・堀由佳里・松橋常世・宮崎正之・柳雅人・山本亜耕・山之内裕一・山鹿俊孝
設計者   井口健
構造家   石山祐二
建築歴史家 駒木定正
有識者   石橋明浩・山下和良・登尾未佳・菊谷欣広・森浩義

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