【疑問①】 そもそもなぜ50年先の未来が見通せるのか?

 
平成29年調査は50年先までの修繕費を示しています。そんな遠い将来の修繕費を予想できるものなのでしょうか?

 

平成29年調査は、毎年行う経常修繕の他に、内部と外部の大規模修繕を20年毎に行うものとなっています(最下段 引用③)。
 
なぜ大規模修繕が20年毎に必要なのか──。調査報告書は、平成4年の大規模修繕が22年目に行われたから、20年後には大規模修繕が必要となる。さらに老朽化しているのでこれを20年に短縮して繰り返すと言っています(引用①)。「資料では」と言っているところがポイントで、調査の結果では無いのです!
 

①H29 報告書28p

 

■10年サイクルで行われてきた維持管理調査

北海道百年記念塔では、これまで平成29年調査以外にも維持管理調査が行われてきました。昭和55年度、平成2年度、平成13年度、平成23年度です。その他、平成8年9月頃から塔の周辺数カ所で錆片が見られるようになったことから、平成9年に緊急調査が行われ、平成11年の外部大改修につながりました。
 
このように北海道百年記念塔はおおよそ10年サイクルで維持管理調査が行われてきました。それは逆に見れば、調査が見通せるのはせいぜい10年程度であることの表れです。
 
②は北海道百年記念塔の解体を決めた「ほっかいどう歴史・文化・自然『体感』交流空間構想」に掲載の「北海道百年記念塔年度別維持管理費」グラフです。
 
建設費を維持管理費に含めて保守管理費を大きく見せるトリックが使われており、鵜呑みにすることは危険で、昭和56~61年までの補修費がどのようなものか、井口先生も判然としないと言っていますが、昭和55年の調査を受けた修繕工事であったことは確かです。同様に平成4年の大規模改修は平成2年の調査を受けたものです。
 

②空間構想40p

 
※この詳細を情報公開で開示していまいますので引用④を参照ください。
 

■「膿を出し尽くした」平成11年修繕

平成29年調査は、平成4年の大規模修繕が22年目に行われたから、これを大規模内部改修と大規模外部改修に分けて3回繰り返すとして、6億7000万円×3回=約20億円を計上しました。
 
しかし、平成11年の大規模修繕は、修繕工事の設計にも関わった井口健先生によると「膿を出しつくした」修繕です。引用②を見てもこの改修工事から状態が安定していることが見てとれます。
 
(平成21年の工事が突出していますが、作業内容に変更は無く(引用⑤参照)、何かの事情で翌年分も合わせておこなわれたものと思われます。それでも数字が大きく、井口先生は他への流用を疑っています)
 
平成11年の前と後では塔の状況は大きく変わるのですが、機械的に20年目に大規模修繕が必要になるという言い分は理解できません。
 

■調査が見通せるのはせいぜい10年

50年目には50年目の、70年目には70年目の状況があり、その時点で調査を行い、それに応じて修繕計画を立てるのが本筋です。
 
それなのに平成29年調査が、50年も先の修繕内容を積算できる理由が分かりません。当然、どのような修繕を行ったかによっても老朽化の程度は変わります。
 
記念塔の維持管理計画を策定するのに50年先まで想定する必要は一切無く

巨大な維持管理費を印象づけるために、50年という期間を設定して金額を膨らせたと思われてなりません。

 
 

③平成29年調査35p

④道開示資料

⑤道開示資料

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